マンションの1階は虫が出やすい?虫対策や物件選びの注意点
マンションの1階は「虫が出やすいのではないか」と不安な方も多いのではないでしょうか。
たしかに虫に遭遇するリスクはありますが、階数が高いからといって虫が出ないとも限りません。1階には1階のメリットがありますので、虫の出にくいマンションを選んで虫対策を行えば快適な生活を送ることができます。
当記事では、マンションの1階に住むメリットやデメリット、物件選びの注意点について解説しています。1階に住んでいる方や、1階を検討している方はぜひ参考にしてください。
【この記事はこんな方におすすめです】
- マンションの1階はどのくらい虫が出やすいのか知りたい方
- 虫が出ない家に住みたい方
- 1階で快適な生活を送る方法を知りたい方
1階は虫が出やすい?1階に住むメリットとデメリット
マンションは、地面に近い低層階ほど虫が出やすい傾向がありますが、階数が高いからといって「虫が出ない」とは限りません。防虫対策は階数に関わらず必要なため、物件を選ぶ際は階数ごとの特徴を理解した上で、自分に合った物件を選ぶことが大切です。
ここでは、1階に住むメリットとデメリットを解説します。他の階の特徴は下記の記事を参考にしてください。
マンションの1階に住むメリット
- 家賃が他の階より安い
- 引っ越しや移動が他の階より楽
- 災害時は避難しやすい
- 下の階を気にせずに生活ができる
マンションの1階に住む最大のメリットは、「家賃が安いこと」です。
1階の物件は、他の階よりも数千円程度安く設定されていることが多いため、家賃を抑えたい方にとっては大きな魅力です。1階を選ぶことで、より恵まれた条件の物件を選べる可能性があります。
また、階段やエレベーターでの上り下りが必要ないので、生活する上で利便性が高いです。通勤や通学の時間帯にエレベーターを待つ必要もなく、重い荷物を持っている時や引っ越しの際の移動もスムーズだからです。地震や災害発生時にも、すぐに避難することが可能です。
小さい子どもやペットがいる方にとっては、生活音を気にしなくて良いことも大きなメリットです。マンションにおける住民トラブルは騒音が多いですが、1階であれば下の階の住民への配慮は必要ありません。
マンションの1階に住むデメリット
- 虫が出やすい
- 日当たりが悪く湿気がこもりやすい
- 防犯やプライバシーの面でリスクが高い
1階は地面が近いため、他の階よりも虫が出現するリスクは高いです。特に、アリやムカデなどの這って移動する虫に遭遇しやすいことは1階に住むデメリットと言えます。
また、1階は日当たりが悪く湿気がたまりやすいため、虫が繁殖しやすい環境でもあります。立地や窓の大きさ・数をチェックし、出来るだけ日当たりの良い物件を選びましょう。
さらに、1階に住む最大のデメリットとして、「防犯やプライバシー対策が必要であること」が挙げられます。ベランダやバルコニーから侵入しやすい点、外から部屋の中を覗きやすい点、洗濯物が見えてしまう点には特に特に気を付けましょう。セキュリティ対策がしっかりとしているマンションを選んだり、カーテンやブラインドなどで中が見えないように対策するなど、自分の身の安全を守る工夫が必要です。
マンションによく出る虫の種類
マンションによく出る虫は、カメムシ・ダニ・コバエ・ゴキブリ等です。これらは、繁殖力が高いため階数に関わらず出現します。
また、1階などの低層階に現れやすい虫としては、ムカデ・蚊・アリなどが挙げられます。これらは、飛行能力がない(低い)ため高層階ではあまり見かけません。
知らない間に侵入し、部屋の中で繁殖することもあるので、侵入経路を遮断することが大切です。
虫が侵入してくる経路としては、人に付着して入ってくるケースや、玄関の隙間やドアポストから侵入してくるケース、換気扇や排水溝から侵入してくるケースなどがあります。
侵入経路 | 侵入しやすい虫の種類 |
---|---|
人や物に付着 | 蚊・コバエ・ハエ |
ベランダや窓 | カメムシ・蚊・ゴキブリ |
玄関の隙間やドアポスト | 蚊・コバエ・ハエ |
排水溝 | ゴキブリ |
換気扇 | 蚊・ゴキブリ・コバエ・ハエ |
効果的な虫対策
虫に遭遇しないためには、「虫の侵入を防ぐこと」と「部屋で繁殖させないこと」が大切です。
ここでは、虫対策として予防方法と出てしまった場合の対処方法について解説します。
虫の侵入を予防する対策
- 入居前に燻煙式の殺虫剤を焚く
- 侵入経路を塞ぐ
- こまめに掃除する
- ゴミを放置しない
- 湿気対策を施す
- 虫が嫌う植物を置く
虫は、人が住んでいない期間に入り込んでいる可能性があるので、入居前に殺虫剤を焚くことをおすすめします。段ボールは虫の住処になりやすいので、引っ越し作業が終わったら速やかに処分しましょう。
また、はじめのうちに侵入経路を遮断しておくことも効果的です。配管や排水ホースの隙間をパテで塞いだり、排水溝や換気扇にはフィルターを設置しておくと侵入しづらくなります。
生活する中においては、こまめに掃除すること、ゴミをためないこと、換気を行うことを心がけ、常に清潔にしておくと繁殖しにくいです。ハーブやミントなどの虫よけ効果がある植物をおいておくことも対策の1つです。
虫が出た時の対処法
- 殺虫スプレーを吹きかける
- UV殺虫ライトを設置する
- 虫の対処グッズを使う
- 外に逃がす
虫が出てしまった場合はすぐさま対処が必要なので、事前に虫を処分できる道具をそろえておきましょう。
殺虫スプレーは万能なので準備しておくことをおすすめします。生命力の強い虫の場合は、殺虫スプレーで動きを鈍らせてから熱湯をかけると息の根を止めることができます。死骸の処理が苦手な方は、掃除機に取り付ける殺虫グッズやUV殺虫ライトがおすすめです。
自分で処理が出来ない場合や危険な虫が侵入した場合には、窓を開けて外に逃がす方法があります。部屋の電気を消して外の灯りに誘導したり、ホウキで窓に誘導するなどして追い出しましょう。
マンション1階の物件を選ぶ時の注意点
マンションによって虫が出にくい物件と出やすい物件があります。1階に住む場合は、虫の出にくいマンションを選ぶことが大切です。
虫が出やすいマンションの特徴
- 川や公園の近く
- 飲食店やコンビニの近く
- 日当たりが悪い
- 築年数が古い
- 木造
- 外廊下
- 共有スペースの掃除が行き届いていない
- ドアポスト付
マンションを選ぶ際に注意したいポイントは、「周辺環境」と「建物の造り」です。
「周辺環境」では、虫の多い川や公園など自然豊かな場所が近くにないか、周辺に食品を扱う店舗がないかが重要です。コンビニは近いと便利ですが、近すぎると虫が発生しやすいので、気を付けましょう。
「建物の造り」では、木造ではなく気密性の高い鉄筋コンクリート造のマンションの方が虫が出にくいと言われています。外廊下タイプのマンションは玄関から虫が入りやすく、特にドアポストの隙間から入ってくることがあるので、できれば内廊下でドアポストのないマンションだと安心です。共有スペースが綺麗な築浅マンションは全体的に虫が出にくいので、新しくてキレイな鉄筋コンクリート造のマンションがおすすめです。
まとめ
マンションは、地面に近い低層階ほど虫が出やすい傾向がありますが、階数が高いからといって虫が出ないとは限りません。
地上階である1階は、虫が出る危険性は高いですが、移動が楽で下の階を気にせずに生活できるなど便利な面もあります。自分が何に住みやすさを感じるのかによって合う階数は異なりますので、自分に合ったマンション物件を選ぶことが大切です。
虫の出にくいマンションを選んで、防犯や虫の対策を十分に行えば、1階の物件でも快適な生活を送ることが出来ます。
マンションの購入や売却を検討している方は、お気軽に弊社までご相談ください。