マンションの5階が人気な理由8つを紹介!住むデメリットも
マンションの5階は、多くの人が希望する人気の高い階数です。ただし、メリットばかりではなくデメリットもあるため、住んでから後悔しないためには、特徴を理解しておくことが大切です。
当記事では、マンションへの引っ越しを考えている人に向けて、5階に住むことのメリットとデメリットについて解説しています。
5階を検討している方はぜひ参考にしてください。
【この記事はこんな方におすすめです】
- 引っ越してから後悔したくない方
- なぜ5階が人気なのか知りたい方
- 5階に住むデメリットを知りたい方
マンションの5階が人気な理由8つ
マンションでの生活は、住む階によって暮らしぶりが大きく異なります。そのため、どの階を選ぶのか迷っている方も多いでしょう。
ライフスタイルや考え方に応じて住みやすい階は異なりますが、5階は多くの方が希望される人気の階数です。
ここでは、5階が人気である理由として8つのメリットをご紹介します。
日当たりが良い
日当たりが良いと、「洗濯物が乾きやすい」「部屋が明るい」等の住みやすさがあります。
低層階は、日光が入りづらいため湿気がたまりやすいですが、5階の高さがあれば日当たりや風通しは問題ないでしょう。また、高層階のように強風で洗濯物が飛ばされる心配も少ないため、布団などを外に干しやすいというメリットがあります。
ただし、日当たりは方角や周辺環境の影響を受けやすいため、面している方角や、周辺に高いビルや建物がないかを事前に確認しておきましょう。
展望が良い
マンションの一般的な高さは、1階あたり約3メートルと言われています。
5階の場合、地上12メートル~15メートルの高さになりますので、周辺に建物が密集していなければ眺望は問題ないでしょう。
また、日本では建築基準法により「6階以上の建物には原則2つ以上の直通階段の設置が必要」と定められています。5階建てであれば直通階段は1つで問題ないため、建築コストを抑える目的で5階建てが多く建てられています。用途地域によって建物の高さが制限されている場合があるので、住みたいマンションの周辺環境や用途地域を確認しておくことをおすすめします。
階段で移動できる
感覚には個人差がありますが、5階であれば階段での移動も可能です。エレベーターが停止している時や、通勤・通学などの混む時間帯は、エレベーターを待たずに階段で移動するという選択肢もあります。
高層階よりも部屋から外までの距離が近いため、緊急時はスムーズに避難できるという点でも安心です。
不審者が侵入しにくく防犯面で安心
地上に近い低層階ほど、不審者の侵入や外から覗かれるリスクが高くなります。5階の高さがあれば、外から部屋の中が見えることはほとんどありません。窓から侵入される危険性も低いです。実際、令和3年に発生した住宅への侵入窃盗件数が、5階は3階以下と比べると半分以下の発生件数となっています。
防犯性を重視する方は、オートロックや防犯カメラが設置されているマンションがおすすめです。
外気の影響を受けにくい
建物が6階建て以上の場合、上下階が部屋で囲まれているため、外気の影響を受けにくいです。夏は涼しく、冬は暖かいので、過ごしやすいのが5階のメリットです。
部屋の温度や湿度を調整しやすいので、光熱費の節約になります。
虫の侵入が少ない
何階であっても害虫に絶対遭遇しないとは言い切れませんが、階が上がるほどリスクは少なくなります。5階であれば、窓から虫が飛んで入ってくることは考えにくいでしょう。ただし、配管から侵入してくる可能性や、人やモノに付着して入ってくる可能性があるため注意が必要です。
害虫を避けたい場合は、1階に飲食店やコンビニが入っているマンションや、近くに公園や河原がある物件を避けることをおすすめします。一度発生してしまうと完全な駆除には時間と労力がかかりますので、事前に殺虫剤をまいておくこと、網戸を設置すること、ゴミをためないこと等、侵入を防ぐ工夫が大切です。
高層階に比べて価格が安い
マンション物件は、階が高くなるほど価格が上がる傾向があります。5階であれば高層階の部屋より安く住むことが出来るメリットがあります。
また、エレベーターが設置されていないマンションの場合は、低層階より5階の方が価格が低く設定されていることがあります。建築基準法により高さが31メートルを超える建物にはエレベーターの設置が義務付けられていますが、高さ31メートルは7階~10階建てに相当するため、5階の物件にはエレベーターが付いていない場合があります。エレベーターの有無は生活に大きな影響があるため事前に確認しましょう。エレベーターは、設置や管理維持にコストがかかるため、付いていないマンションの方が安い傾向があります。
浸水のリスクが低い
台風や地震などの自然災害が起きた際、5階であれば浸水被害を受ける可能性は低いです。マンションから避難する場合も、高層階に比べると逃げやすいため非常時のリスクを抑えることができます。
ただし、大規模災害や津波発生時は被害を受ける可能性があります。川沿いや海に近い物件ほど危険性が高いため、浸水のリスクを減らしたい方は周辺環境に注意して物件を選ぶことをおすすめします。
マンションの5階に住むデメリット
マンションの5階は人気の高い階数ではありますが、人によっては住みづらさを感じる可能性もあります。
ここでは、5階に住むデメリットを4つご紹介します。
生活音の配慮が必要
周辺住民の迷惑にならないよう生活音の配慮が必要です。掃除機やシャワーは時間に気を付ける、洗濯機や冷蔵庫の下に防振シートを貼る、クッションフロアやカーペットを敷くなど工夫しましょう。特に、ペットや小さい子どもがいる場合は注意が必要です。
また、自分が気を付けていても、近隣住民の生活音が聞こえてくる場合があります。鉄筋コンクリート造のマンションや壁が分厚いマンションは、音が響きにくいのでおすすめです。
排気ガスに気をつける
交通量の多い道路が近くにある場合は、排気ガスの影響を受けやすいので注意しましょう。日常的に汚染された空気を吸っていると、呼吸器系の病気や皮膚障害を起こす原因になります。幹線道路から100メートル以上離れたマンションや道路と反対側にベランダがある物件がおすすめです。
また、5階であれば高架道路が目前を走っていることがあります。内見する時は、周辺の交通量や主要道路からの距離、窓を開けて排気ガスの臭いがないか確認しましょう。
津波が届く危険性がある
マンションの5階は約15メートルの高さがあります。
東日本大震災では、14.8メートルの津波が確認されていることから、5階であっても津波が到達する危険性はあります。地形や土地の海抜によっても被害を受けるリスクは異なりますので、万が一に備えて避難場所や避難経路を確認しておきましょう。
エレベーターがないと上り下りが大変
5階であれば、設置義務がないためエレベーターがないマンションもあります。5階まで毎日階段で上り下りをするのは大変なので、エレベーターのある物件を選ぶことをおすすめします。
まとめ
マンションの5階は、下記のメリットとデメリットがあります。
メリット
- 日当たりが良い
- 展望が良い
- 階段で移動できる
- 審者が侵入しにくく防犯面で安心
- 外気の影響を受けにくい
- 虫の侵入が少ない
- 高層階に比べて価格が安い
- 浸水のリスクが低い
デメリット
- 生活音の配慮が必要
- 排気ガスに気をつける
- 津波が届く危険性がある
- エレベーターがないと上り下りが大変
5階は多くの人が好む人気の階数ですが、人によって住みやすさの感じ方は異なります。住んでから後悔しないためには、自分にとって何がメリットで何がデメリットになるのかを考えた上で物件を選ぶことが大切です。
マンションの購入や売却を検討されている方は、お気軽に弊社までご相談ください。