低層マンションが「最強」と言われる理由5つ!購入時の注意点も解説
「最強」と言われるくらい人気が高まっている低層マンションですが、どんな魅力があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
当記事では、低層マンションが最強と言われる5つの理由や購入時の注意点について解説しています。低層マンションの魅力を知りたい方や購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
【この記事はこんな方におすすめです】
- 低層マンションが最強と言われる理由を知りたい方
- 高層マンションと比較した低層マンションの魅力を知りたい方
- マンション購入時の注意点を知りたい方
低層マンションが「最強」と言われる理由は?
低層マンションとは、一般的に2~3階建てのマンションを指すことが多いですが、明確な定義はありません。
通常、階数の多いマンションを建設した方が供給戸数を増やせる(マンションの収益性を高められる)のですが、「用途地域」によって建てられる高さに制限がかかっている場合があります。そのため、低層マンションは高層マンションを建てることが出来ない場合に建てられることが多く、採算を取るために通常のマンションよりハイグレードな仕様や設備にしていることが多いです。
このような背景から、低層マンションは「最強」と言われることがあります。ここでは、低層マンションに住むメリットや人気の理由を解説します。
住環境が落ち着いているため
低層マンションは、第一種または第二種低層住居専用地域に建てられていることが多いです。第一種または第二種低層住居専用地域とは、都市計画で定められた用途地域の1種で、良好な住環境を維持するために建物の高さや種類に制限が設けられています。
周囲に高い建物がないため「景観を乱される心配がないこと」や、住居以外の建物には制限が設けられているため「商業や産業など他の用途の建築物が少ないこと」が第一種・第二種低層住居専用地域の特徴です。
このような理由から、低層住宅が建てられる用途地域は閑静な住宅街が多いため、落ち着いた住環境を確保することができます。
資産価値が下がりづらいため
低層マンションが建てられる用途地域には、建築物に厳しい制限が設けられているため、周辺環境が変化するリスクが少ないです。
例えば、周囲に高いマンションが出来て日当たりが悪くなってしまったり、大きな商業施設や飲食店が増えて騒がしくなってしまうと、マンションの資産価値にも影響しますが、そのような心配はありません。
周辺環境の変化が少ないため、資産価値が安定しやすい低層マンションは、時代を問わず一定の需要が見込めます。マンションを資産として保有したい方や、将来的に売却を検討している方におすすめです。
住民同士のコミュニティを形成しやすいため
低層マンションは、総戸数が少ないため住人の数が少なく、お互いが顔見知りになりやすいです。また、似た価値観や属性の人が集まりやすいため、コミュニティを形成しやすいのも特徴の1つです。
住人同士が仲良くなることで、助け合いや情報共有ができるため、安心感のある暮らしを送ることができます。また、管理組合などの話し合いもスムーズに進められるようになりますので、隣人トラブルのリスクが少ないことが、低層マンションに住むメリットの1つです。
災害時や震災時に避難しやすいため
低層マンションは、高層マンションに比べて災害や震災時のリスクが少ないのが特徴です。
頑丈な造りの壁式構造で建てられていることが多いため、災害が起きた際も建物が倒壊しづらい造りになっています。エレベーターが緊急停止してしまった場合でも、低層マンションであれば階段で速やかに避難することができます。自力で避難できない状況になった場合でも、緊急車両のはしごは11階の高さまで届くとされているため、部屋に閉じ込められるリスクは高層マンションよりも少ないです。
ライフラインが停止してしまった場合でも、階段で気軽に部屋へ出入りできることが低層マンションに住むメリットです。
騒音トラブルが発生しにくいため
低層マンションは、一般的に壁式構造で建てられています。
壁式構造とは、柱や梁で支える骨組み構造とは異なり、丈夫な壁で建物を支える構造のことで、壁によって室内外の音の伝達を遮断する効果があります。
また、建築資材には鉄筋コンクリートを用いられることが多く、質量の重いコンクリート造の建物は、音が伝わりにくい特徴があります。
これらの理由から、低層マンションは騒音トラブルが発生しにくいと言われています。
低層マンションを購入する際の注意点
魅力の多い低層マンションですが、購入時には注意しておきたいポイントがあります。住んでから後悔しないために、ここでは低層マンションを購入する際の4つの注意点について解説します。
駅から離れた物件が多い傾向にある
低層マンションは、第一種・第二種低層住居専用地域に建てられることが多いため、駅から離れた物件が多い傾向にあります。最寄り駅から徒歩15分以上かかる場合もあるため注意が必要です。
交通の便を重視する方は、駅までの距離やバス停の有無を事前に確認しておきましょう。
管理費や修繕費の価格が高い場合がある
マンションの維持や管理に必要な費用は、管理費や修繕費として住民から徴収されます。マンションの総戸数が少ない低層マンションは、一世帯当たりの負担額が大きくなってしまいます。
物件を選ぶ際は、管理費や修繕費の金額を事前に確認しておきましょう。ただし、これらの費用はマンションを健全に維持するために必要なものですので、安いから良いとは限りません。これまでの修繕積立金の総額や長期修繕計画を確認し、適正な価格に設定されているかどうかを確認することが大切です。
共有施設のサービスが少ない場合が多い
高層マンションには、ジムやラウンジ、キッズルームなどの共有施設が充実していたり、コンシェルジュが設置されていることがあります。しかし、低層マンションには、最低限の共有施設しか設けられていないことが多く、高層マンションほどサービスは充実していません。中には、エレベーターが付いていない物件もありますので、共有施設については必ず確認しておきましょう。
ただし、低層マンションであってもエントランスロビーやラウンジが設けられている場合があります。共有の施設やサービスが充実しているマンションほど、価格が高い傾向にありますので、予算を考慮しながら自分に合ったマンションを選ぶことが大切です。
リフォームの自由度が低い
低層マンションは、壁で建物を支える「壁式構造」で建築されていることが多いです。柱や梁で建物を支える骨組み構造のマンションであれば、間取りを自由に変えることができますが、壁式構造のマンションは自由度が低いことに注意が必要です。
壁を外して部屋を広くしたり、間取りを変更することができないため、リノベーションやリフォームを行う際に制限がかかる場合があります。
リフォームをして自分好みの住居を手に入れたい方や、将来的に家族構成やライフスタイルが変化する可能性がある方は、マンションの管理規約や建物構造を事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
低層マンションに住むメリット
- 住環境が落ち着いている
- 資産価値が下がりづらい
- 住民同士のコミュニティを形成しやすい
- 災害時や震災時に避難しやすい
- 騒音トラブルが発生しにくい
低層マンションに住むメリット
- 駅から離れた物件が多い
- 管理費や修繕費の価格が高い場合がある
- 共有施設のサービスが少ない傾向がある
- リフォームの自由度が低い
低層マンションとは、一般的に2~3階建てのマンションのことを指し、第一種・第二種低層住居専用地域に建てられていることが多いです。そのため、周辺環境が良く、資産価値が下がりづらい等のメリットがありますが、駅が遠かったり、管理費や修繕費が高い等のデメリットがあります。
マンションを購入する際は、自分が重視している条件を満たした物件であるかどうかを確認しましょう。マンションの購入や売却を検討している方は、お気軽に弊社までご相談ください。