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マンションの低層階を購入すると後悔する?メリット・デメリットを解説

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マンションの低層階を購入すると後悔する?メリット・デメリットを解説

同じマンションでも、階層が異なれば暮らしぶりも大きく異なります。購入してから後悔しないためには、階層ごとのメリットとデメリットを正しく理解した上で、自分が何を重視しているのかを知っておくことが大切です。

当記事では、マンションの低層階を購入した人が後悔しがちな理由や、階層ごとの特徴について解説しています。低層階を購入することに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

【この記事はこんな方におすすめです】

  • マンションの低層階を買って後悔したくない方
  • 階層ごとのメリットやデメリットを知りたい方
  • 自分に合ったマンション物件を知りたい方
  • 低層階と、中層階・高層階の違いを知りたい方

マンションの低層階を購入すると後悔する?理由を紹介

マンションでの生活は、住む階によって暮らしぶりが大きく異なります。同じマンションでも、高層階を選ぶのか低層階を選ぶのかで満足度が変化するため、マンションを購入するにあたって、階の選定は非常に重要です。

高層階に比べると日当たりや眺めが悪いため、低層階に住んでから後悔される方も少なくありません。ここでは、低層階に住んだ場合に想定される後悔の理由を4つご紹介します。

騒音問題

低層階は、高層階と比べると道路との距離が近い分、騒音のリスクが高くなります。ひどい場合には、騒音が気になって眠れなかったり、家にいるのに気持ちが休まらない可能性があるため、音に敏感な方ほど周囲の環境には注意が必要です。

マンション周辺の人や車の交通量は多すぎないか、夜になっても治安に問題がないか、エントランスや駐車場など公共スペースは静かであるかを事前に確認しておきましょう。

また、低層階だけに限りませんが、子どもが走り回る音や、騒ぐ声、家具の移動音など周囲の住民の生活音が気になる可能性があります。音が響きにくい構造になっているか、壁や天井の厚さも確認しておくとより安心です。

プライバシー問題

低層階は、歩行者や周囲の建物から覗き込まれる可能性が高くなります。プライバシーを保護するためにカーテンやブラインドを閉じる等の対策をしましょう。

周囲を気にせず窓やカーテンを開けられる高層階に比べると、自然光や外の空気を感じづらく思う場合があるため、後悔の原因になる可能性があります。

害虫問題

地上に近い低層階ほど、虫に侵入されるリスクがあります。特に、動きが活発になる夏場は遭遇する可能性が高まりますので、虫が苦手な方は注意しましょう。一度発生してしまうと完全な駆除には時間と労力がかかりますので、あらかじめ虫対策を施しておくことをおすすめします。

防犯問題

低層階は防犯面で安全性が低いことに注意が必要です。特に1階は、ベランダやバルコニーへの侵入が他の階に比べて容易なので、不審者の侵入や空き巣被害に遭うリスクが高まります。また、人目に付きやすいため、洗濯物から家族構成がばれてしまう場合や、外出時間を知られてしまう可能性があります。

防犯対策がしっかりしているマンションを選ぶことや、自分で防犯対策を行うことが大切です。

マンションの低層階を購入するメリット・デメリット

マンションの低層階を購入するメリット・デメリット

マンションでは、一般的に高層階の人気が高い傾向があります。しかし高層階にも低層階にも、それぞれメリットとデメリットがあります。住んでから後悔しないためには、それぞれの特徴を理解した上で、自分に合う階を選ぶことが大切です。

ここでは、低層階を購入するメリットとデメリットをそれぞれ3つご紹介します!

マンションの低層階を購入するメリット

マンションの低層階を購入するメリットは大きく分けて3つあります。

  • 価格が安い
  • 移動が楽
  • 災害時のリスクが少ない

まず「価格」に関して、階層以外の条件が同じ場合、高層階よりも低層階の方が価格が低く設定されていることが多いです。

東京23区における50階以上の新築マンションの平均坪単価

  • 9階以下:309.8万円
  • 10階~19階:318.8万円
  • 20階~29階:325.2万円
  • 30階~39階:336.7万円
  • 40階~49階:348.9万円
  • 50階以上:384.6万円
  • (参照:三井住友トラスト不動産「不動産マーケット情報」

    上記は、東京23区内での新築マンションの平均坪単価ですが、階が上がるにつれて価格が上がっていることが分かります。同じマンションでも階が違うだけでここまで値段に差があることを考えると、低層階に住むメリットの1つと言えます。

    また、低層階は外出時の移動が楽です。部屋から外までの距離が近いので、短時間で外に出られます。エレベーターが混む通勤・通学の時間帯には階段で移動できるため、無駄な時間を削減することができます。

    災害が起きた時などの非常時にも、階段ですぐに外に出られるので避難がスムーズです。地震発生時の揺れ幅は、高層階に比べ低層階は少ないので、被害をおさえることができます。

    マンションの低層階を購入するデメリット

    マンションの低層階を購入するデメリットは大きく分けて3つあります。

    • リスクが多い
    • 日当たりが悪く湿気がこもりやすい
    • 眺望がよくない

    低層階は、高層階と比べて考慮すべきリスクが多いことが最大のデメリットです。害虫が発生するリスク、不審者に侵入されるリスク、外から覗かれるリスク、騒音に悩むリスク等、どれも高層階よりも厳重な対策が必要です。

    また、日当たりが悪く湿気がこもりやすいデメリットもあります。周りが建物に囲まれている都市部ほど日光が入りづらい可能性があります。ひどい場合には、洗濯物が乾きづらかったり、カビが発生しやすい場合があるので、マンションの立地条件は必ず確認しましょう。

    また、高層階のような眺めは期待できないため、景色を楽しみたい方は高層階に住むことをおすすめします。

    マンションの階層ごとの特徴

    マンションの階層ごとの特徴

    マンションは、階層に応じて「低層階」「中層階」「高層階」に分けられますが、法律的な決まりはありません。一般的には、6階以上の物件を「高層階」、3階以下の物件を「低層階」とし、その中間を「中層階」と呼んでいますが、30階以上ある超高層マンションでは、10階でも低層階に含まれることがあります。マンションの高さや個人の感覚によって異なりますので、明確な定義はありません。

    ここでは、3つの階層それぞれの特徴をお伝えし、どんな方におすすめなのかをご紹介します。

    低層階

    エレベーターを待たなくても階段で移動できるため、家に出入りすることが多い子どもがいる家族世帯におすすめです。特に、小さい子どもがいる場合は、子どもが騒いでも下の階の住民に迷惑をかける心配がいらないこと、ベビーカーでの移動もスムーズであることから1階が便利です。

    高齢者や車椅子の方など、エレベーターが止まった際に、階段での移動が難しい方がいる場合も、低層階が安心です。

    中層階

    低層階と高層階の両方の良い部分を兼ね備えており、バランスが良いのが中層階です。

    値段を抑えつつ眺望も楽しみたい方や、低層階だと騒音問題や防犯問題が心配だという方におすすめです。リスクが最も少なく、住み心地も担保できるところが中層階の特徴です。

    高層階

    高層階は、「眺望が綺麗であること」が最大の特徴です。その分、値段も高くなりますが高層階に憧れを持っている人は少なくありません。居住ステータスや眺望を重視する方は高層階がおすすめです。低層階のように騒音や防犯の問題を心配する必要もありません。

    ただし、災害時に避難が遅れる可能性が高いこと、超高層マンションであればエレベーターが止まると移動手段がなくなってしまうこと、予算が高くなってしまうことには注意が必要です。

    まとめ

    同じマンションであっても、住む階によって暮らしぶりは大きく異なります。

    低層階では、防犯や騒音、害虫などの問題に直面するリスクが高くなる反面、他の階より価格が安いことや、災害時にスムーズに非難が出来ること、階段での移動が可能であること等の住みやすさがあるのが特徴です。

    高層階は、価格は高いですが眺望が楽しめたり外から覗き込まれるリスクや侵入される危険性が少ないのが特徴です。金銭的な余裕がありステータスを重視したい方におすすめです。

    中層階は、低層階と高層階の両方の良さを兼ね備えているため、リスクを抑えつつ住みやすさも担保できます。

    マンションを購入する際は、それぞれの特徴を理解した上で、自分に合った物件を探すことが大切です。

    マンションの購入や売却を検討されている方は、お気軽に弊社までご相談ください。