マンションの3階に住むと後悔する?メリットとデメリット・注意点
マンション物件は、住む階によって暮らしぶりが大きく異なります。引っ越してから後悔しないためには、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、自分に合った階数を知ることが大切です。
当記事では、マンションの3階の物件を検討している方に向けて、3階に住むメリットとデメリット、住むときの注意点について解説しています。3階に住むことに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事はこんな方におすすめです】
- 引っ越しや購入を検討しているマンションが3階の方
- マンションの3階に住むメリットやデメリットを知りたい方
- 快適なマンション物件に住みたい方
マンションの3階は後悔する?住むデメリットを解説
3階は、ちょうど良い高さとして人気のある階数であり、住みたい人は比較的多い傾向があります。しかし、中には3階に住んだことを後悔する人もいるため、デメリットまで理解しておくことが大切です。
ここでは、マンションの3階に住むデメリットを3つご紹介します。
虫が出ることがある
どの物件であっても虫が発生する可能性はありますが、地上に近い階ほど出現するリスクは高まります。3階は、1階や2階に比べると虫が出る可能性は低いですが、窓から飛んで入ってきたり、人についてエレベーターでのぼってくるなど、出現する可能性は十分にあります。
特に、マンションの周辺に川や田んぼがある場合や緑が多い場合は、発生する可能性が高いので注意が必要です。一度発生してしまうと完全な駆除には時間と労力がかかりますので、あらかじめ虫対策を施しておくことをおすすめします。
家賃が高くなる
マンションの3階は、人気が高いため家賃が高くなってしまうデメリットがあります。高層階ほど高くはありませんが、1階や2階と比べると相場は高くなります。
階数が上がれば、窓から覗かれるリスクや不審者に侵入されるリスクが減り、セキュリティ面が強化されます。また、階数が高い部屋ほど眺めがよいこと、日光が入ってきやすいことが理由で1階や2階よりも3階の方が家賃が高くなっています。
家賃を抑えたい方は、南向きの部屋や角部屋を避けて物件を選ぶことをおすすめします。
震災時に揺れを感じやすい
マンションの3階に住むデメリットとして、地震が起きた際に揺れを感じやすいというデメリットがあります。階数が高いほど地震による揺れは大きくなりますので、3階だと少しの揺れでも大きく感じることがあります。
揺れの大きさはマンションの耐震性に左右されるため、構造や震災対策について事前に確認しておきましょう。例えば、1階がガレージになっているタイプのマンションは、地面との間が空洞が広いため揺れやすくなります。
マンションの3階に住むメリット
マンションの3階は、一般的に地上から10メートルくらいの高さがあります。10メートルもあれば歩行者の視線が気になることはありませんし、かといって地上から離れすぎていないので、階段での移動も可能である「ちょうど良い高さ」と言えます。
3階は、様々なメリットがあるため住むのにおすすめの階数です。ここでは、3階に住むメリットを5つご紹介します。
日当たりや風通しがよい
階数が高いほど、日当たりや風通しがよくなる傾向があります。「洗濯物が乾きやすい」「部屋が明るい」「カビが生えにくい」等の住みやすさがあるため、日当たりや風通しは物件選びにおいて重要な項目です。窓が大きい物件や、風通しの良い間取りの物件、部屋やバルコニーが南に面している物件は、特に日光が入りやすいためおすすめです。
ただし、周囲環境の影響を受けやすいため、物件を決める際は周囲に高いビルや建物がないか確認しておくと安心です。
外からの視線が気にならない
3階は、外からの視線を気にせずに生活できます。1階だと目の前に歩行者がいるので、カーテンやブラインドを開けにくいですが、3階であれば外から部屋の中を見られることはないでしょう。
ただし、周辺に3階以上の建物がある場合は、そこから部屋の中やベランダが見えてしまう可能性があるので、注意が必要です。状況に応じて、カーテンやブラインドを上手く活用しましょう。
比較的に外出しやすい
感覚には個人差がありますが、3階であれば階段での移動も容易です。
エレベーターが停止している時や、通勤・通学などの混む時間帯は、エレベーターを待たずに階段で移動できるメリットがあります。荷物が多い時や疲れている時はエレベーターを使い、急いでいる時は階段を使うというように、両方を使い分けられるのが3階ならではの良さです。
高層階より家賃が安い傾向にある
マンションは、一般的に階数が高いほど家賃が高くなる傾向があります。そのため3階は、高層階より安く住むことができます。
東京23区における50階以上の新築マンションの平均坪単価
- 9階以下:309.8万円
- 10階~19階:318.8万円
- 20階~29階:325.2万円
- 30階~39階:336.7万円
- 40階~49階:348.9万円
- 50階以上:384.6万円
上記は、東京23区内での新築マンションの平均坪単価です。階が上がるにつれて価格が上がっていることが分かります。同じマンションでも階が違うだけでここまで値段に差があることを考えると、3階などの低層階を選ぶメリットは大きいでしょう。
災害時に避難しやすい
地震などの災害が発生した際に、エレベーターが緊急停止することがあります。そのような場合も、3階であれば階段で速やかに避難することができます。
また、3階ほどの高さがあれば、豪雨水害が起きた際も部屋まで浸水する危険性は少ないでしょう。
災害時のリスクを抑えられることが、3階に住むメリットの1つです。
マンションの3階に住むときの注意点
マンションの3階は、人気が高くメリットも多い階ですが、物件によって快適さは異なります。住む前に確認しておきたい3つの注意点はこちらです。
- 電線の高さ:部屋から電線が見えない物件が理想
- エレベーターの有無:3階であればエレベーターがない可能性がある
- 外からの部屋の見え方:部屋やベランダがどこまで見えるのかを確認する
内覧に行く際に確認したいのは、「部屋から電線が見えるかどうか」と「外から部屋の中やベランダがどこまで見えるのか」です。
電線は、3階から5階程度の高さに設置されていることが多いため、3階であれば電線が近くを通っている可能性があります。窓のすぐ前に電線があると景観が悪くなってしまいます。電線にハトやカラスが止まって騒音やゴミ荒らしの被害を招く危険性もあります。部屋と電線の距離は必ずチェックしておきましょう。
また、外から部屋の中やベランダがどの程度見えるのかを合わせて確認しましょう。3階であればマンションの立地や周辺環境によって、部屋の中の様子が見えてしまう可能性があるからです。道路に面している場合は、交通量がどのくらいあるのかまで確認しましょう。駐車場などのスペースが広がっている場合は、遠くまで下がると部屋の中が見える可能性があります。実際に現地に足を運び、外からの見え方と周辺環境を調査することをおすすめします。
3階建てのマンションの場合は、エレベーターがない場合もありますので、設備についても事前確認が必要です。高齢者がいる場合や、今度長く住むことを想定している場合は、エレベーターのあるマンションを選ぶと安心です。
まとめ
マンションでの生活は、住む階によって暮らしぶりが大きく異なるため、階の選定は非常に重要です。
3階は、一般的に地上から10メートルくらいの高さがあるため、歩行者の視線が気になることもなく、階段でも移動できる「ちょうど良い高さ」として人気の高い階数です。虫が出現しやすいことや、1~2階に比べて家賃が高いことなどデメリットもありますが、日当たりも良く、高層階よりは安く住めるため工夫次第では住みやすい物件です。
マンションに引っ越す際は、自分にとって何がメリットで何がデメリットになるのかを吟味しお気に入りの物件を探すことが大切です。
マンションの購入や売却を検討されている方は、お気軽に弊社までご相談ください。