北向きの部屋は良くない?住むメリットとデメリット・注意点を解説
物件を選ぶ際、「北向きの部屋は避けたい」と思っている方が多いのではないでしょうか。
日当たりが良い南向きの部屋は人気がありますが、北向きの部屋も、デメリットばかりではありません。それぞれにメリットとデメリットがありますので、部屋選びで自分が何を重視しているのかでおすすめの方角は異なります。
当記事では、北向きの部屋に住むメリットとデメリットについて解説しています。北向きの部屋に住む場合の注意点もご紹介しているので、北向きの部屋を検討されている方はぜひ参考にしてください。
【この記事はこんな方におすすめです】
- 北向きの部屋で気になる物件を見つけた方
- なぜ北向きの部屋の人気が低いのかを知りたい方
- 北向きの部屋に住むメリットとデメリットを知りたい方
- 方角による物件の違いを知りたい方
- 北向きの部屋で快適な生活を送りたい方
北向きの部屋は良くない?避けた方がいい?
新しく物件を探す際に、部屋の方向を気にする方は少なくありません。
一般的には、日当たりが良いことから「南向きの部屋が人気」であり、北向きの部屋は良くない印象を持たれることがあります。しかし、北向きの部屋にも南向きの部屋にもそれぞれにメリットとデメリットがあるため、違いを理解した上で自分に合った物件を探すことが大切です。
例えば、南向きの部屋は、日照時間が長く室内に日光が入りやすいことが最大のメリットです。
「洗濯物が乾きやすい」「部屋が明るい」「冬でも室温が下がりにくい」等が人気の理由です。一方で、「家賃が高い傾向がある」「夏場は室温が上がりやすい」「家具や床が日焼けしやすい」といったデメリットもございます。
南向きの部屋が人気だからといって、必ずしも南向きが自分にとってベストだとは限りません。部屋選びにおいて何を重視するかでおすすめの方向は異なるため、「北向きだから避けた方がいい」とは限りません。
北向きの部屋に住むメリット
北は、風水的には悪い方向ではなく、悪い気を流してくれる「水」をあらわす方向だとされています。「日当たりが悪い」「寒い」といったマイナスイメージを持たれがちですが、北向きの部屋であっても暮らし方によっては快適な生活を送ることができます。
特に、日中家にいない人や、インテリア好きの人、暑さに弱い人には、北向きの部屋がおすすめです。その理由として、北向きの部屋に住む3つのメリットをご紹介します。
家賃が抑えられる
1つ目のメリットは、「家賃相場が他の方角と比べて安いこと」です。一般的に、北向きの部屋は人気が低いため、南向きの部屋より家賃が低めに設定されていることが多いです。借り手が決まらず空室に悩んでいるオーナーであれば、家賃交渉に応じてくれる可能性も高くなります。
また、家賃予算が決まっている場合、北向きの部屋を選ぶことで他の条件を上げることができます。築年数や立地、周辺環境など、方角以外の条件を優先したい人には、北向きの部屋がおすすめです。
家具や床などが日焼けしにくい
北向きの部屋は直射日光が入りにくいため、「インテリアが日焼けしにくい」というメリットがあります。家具や家電、洋服、書籍などのアイテムは、日焼けすることで劣化が進むことがありますが、北向きの部屋であれば心配ありません。
例えば、白い壁紙は強い日差しを受けると日焼けして黄色く変色してしまうことがあります。直射日光が入りやすい場所にポスターや家具を置いていた場合、日が当たる場所と当たらない場所で壁紙の色に明らかな差が出てしまうことがあります。
また、衣類は洗濯することで色褪せや繊維ダメージを受けることがありますが、北向きの部屋であれば陰干しになるので、これらを抑えることができます。
さらに、室温が変化しにくいため、食べ物や飲料を保管がしやすいこと、電子機器の故障や医薬品の劣化が抑えられることも、北向きの部屋に住むメリットといえます。
夏場は涼しく過ごしやすい
北向きの部屋は、「気温が高い夏場でも比較的涼しく過ごせる」というメリットがあります。
近年、夏の暑さが厳しさを増しており、危険レベルの猛暑になることもあるため、直射日光を避けられることのメリットは大きいでしょう。
南向きの部屋と比べて室温の上昇が抑えられるため、エアコンによる電気代を抑えることができるのも北向きの部屋に住むメリットの1つです。
北向きの部屋に住むデメリット
北向きの部屋の人気が低い主な理由は「日光が入りづらいこと」です。日本では、太陽の軌道が南にずれているため、真夏でも太陽は真上を通りません。東から昇った太陽は南側を通って西に沈むため、北向きの部屋には日光がほとんど入りません。「室内がジメジメしそう」「寒そう」といったマイナスイメージから、北向きの部屋は人気が低く、日当たりの良い南向きの部屋の人気が高い傾向があります。
日光が入りづらいことによるデメリットを4つご紹介します。
日当たりが悪い
日当たりが悪いため、部屋全体が暗くなりがちです。窓の数や位置によっては昼間でも薄暗く、特に天気が悪い日は電気を付ける時間が長くなります。
日中を家で過ごすことが多い人や、明るさを重視する人にとっては大きなデメリットとなります。
洗濯物が乾きにくい
直射日光が当たりにくいことから、気温が低くなりがちで、水分が蒸発しづらいのが北向きの部屋の特徴です。室内干しの時間が長いと、生乾き臭の原因にもなります。また、ベランダやバルコニーが北側にある場合は、外干しであっても乾くのに時間がかかってしまうデメリットがあります。
洗濯物の間隔をあけて風通しを良くしたり、コインランドリーを使うなどの対策が必要です。気になる方は、浴室乾燥機能が付いた物件がおすすめです。
室温が上がりにくい
北向きの部屋は、室温が上がりづらい傾向があります。夏場は快適に過ごしやすい反面、冬場は寒さが厳しくなるデメリットがあります。
暖房代を抑えたい方は、寒さ対策としてカーペットを敷いたり、断熱性のカーテンを使うなどの工夫が必要です。
カビが生えやすい
日当たりが悪いと、湿気が溜まりやすいためカビが発生するリスクが高くなります。
特に、夏場や梅雨の時期は注意が必要です。湿気がこもった部屋は雑菌も繁殖しやすいため、定期的に換気を行い対策しましょう。窓だけでなくドアも開けて風の通り道を作ると効果的です。
北向きの部屋に住むときの注意点
物件を選ぶ際は、「日光の入りやすい部屋」や「風通しの良い間取り」を重視すること、住む際は、「照明やインテリアに工夫をすること」、「換気や寒さ対策を心がけること」が大切です。
窓が多い角部屋や、日光が遮られない高層階は、北向きのデメリットを抑えることができます。また、玄関から室内の窓が一直線上にある間取りは、空気が循環しやすいため湿気が気になる方におすすめです。
照明は、青みが強いものより黄色っぽい電球色のものを選んだ方が、温かみのある雰囲気を作ることができます。家具や内装は、光が反射しやすい白やベージュのものを選ぶと、より照明の効果が高まります。
このように、日当たりの悪い北向きの部屋であっても工夫次第ではデメリットをカバーできますので、自分に合った部屋を選んで快適な生活を手に入れましょう。
まとめ
一般的に、北向きの部屋は人気が低く、日当たりの良い南向きの部屋が好まれる傾向があります。
しかし、必ずしも北向きの部屋が自分に合っていないとは限りません。北向きの部屋にも、「家賃が安い」「直射日光による劣化のリスクが少ない」「夏場は涼しく過ごしやすい」といったメリットがあるので、自分に合った物件を探すことが大切です。
北向きの物件を探される際は、角部屋や高層階の物件がおすすめです。空気の循環を促す工夫やインテリアにこだわることで、快適な暮らしを手に入れましょう。
マンションの購入や売却を検討されている方は、お気軽に弊社までご相談ください。